ページ設定は、4の倍数になるようにするのが基本です。ページの数え方は表紙から1ページとするものと、第一見開き左ページから1ページにするものがあります。
観音折りのメリットは複数のページ構成にて4の倍数4・8・12・16ページでは構成しづらい場合に2ページ増減が可能になります。また横に長く伝えたい情報をページをまたがらずに1面で見せられるメリットや、ダイナミックにインパクトを付けて伝えたいビジュアルや情報に効果があります。蛇腹折りはコンパクトな形状で手軽に収納しやすく、広げれば情報が一覧できるメリットがあります。
ホチキス留めとも言い、表紙と中身を重ねて開き、背になる部分を針金でとじる方法です。
背の部分を糊で固め、表紙でくるんで製本する冊子印刷で、綴じた部分まで開くことができます。その他、【平綴じ】 針金で留めてから糊で固める方法や、【あじろ綴じ】 無線綴じを改良して強度を上げたものなどもあります。
ハードケースのフォルダータイプから、フォルダーにスリットを入れて名詞を差し込むタイプや、会社案内やカタログの最終ページにポケットを付けるタイプまでアイデア次第で様々です。ホルダーを付ける目的は、サイクルの早い商品/技術情報・会社沿革・人事情報・IR情報・店舗や拠点情報など短期改訂の予想される情報を、1枚のペラ印刷(コストを考慮して1色ないしは2色印刷)の差し替えにより、追加・変更・削除を容易にすることです。
印刷仕上がりサイズは規格サイズを使用し、原紙より効率良く紙取りする方法が主に取られます。規格サイズを使用しても縦横逆転や折り方などのアイデア次第では、通常とは異なった効果的な使い方が考えられます。また良く使うカタログラックやファイルに整理する場合のサイズや、大量に郵送する場合は郵送コストを考えたサイズを考慮しなければ行けません。
用紙の基本はマット系と光沢系の紙色が真っ白いものから落ち着きのある少しアンバー系のものまであり、その中で薄紙から厚紙そして写真やコンテンツの発色性などの違いなどを考慮して選択します。最近は会社案内や高級商品など品格や格調の高さを求めるツールの場合は、デザインをシンプルにして紙質や加工にこだわる傾向があります。また大量に配布する印刷物の場合はコストが重要な要素となりますので、使用目的などを考慮して選択していきます。
クリエイティブ作業が完了したら、印刷入稿となり色校正での最終仕上がりの確認を行います。簡易色校正と本紙色校正があり、本紙色校正は実際の用紙に印刷をして、刷り上がりとほぼ同じ状態で写真やコンテンツもカラーバランスや色調、テクスチャーを確認することができます。本紙色校正はオプションになります。
金・銀や特殊インクの追加や通常印刷では出にくい色などを追加して使用する事ができます。
表紙やカバーなどに光沢やマットの質感を加工します。また耐久性を高める効果もあります。
金箔や銀箔またはロゴタイプや社名を浮き上がらせる加工で高級感を出します。
特別な形に型を抜いたり、ミシン目を入れたり、穴を空けたりと様々な加工が可能です。
全面ではなく部分的な箇所にニスを引いたり、部分的に立体的に盛り上げる印刷方法もあります。
水に濡れても大丈夫な耐水性用紙もあり、メニューや屋外ポスター・パンフレットやラベルに最適です。